bakunomiruyume

日々の好きなものを言葉に紡ぐ

「驚異と怪異」展 感想|なくなりつつある文化に触れる…

「驚異と怪異」展を見てきました!!

 

大阪の万博記念公園にある国立民族博物館でやっています。所要時間は2時間程あれば見終わると思います。

この企画を知ったのは5、6月ごろだったと思うのですが、絶対行こうと思いながらすっかり忘れていました。

 

行ってみた感想としてはタイトルから想像していたよりもおどろおどろしくなかった。ということです。

めちゃくちゃビビりのくせに民俗学とかの怪異ものがすごく好きなんですよね。そこに纏わるストーリーが時代の変遷を物語っていたりとかして。

 

展示の見どころは

展示はアジア諸国を中心に世界中から収集された古いものから新しいものまであり、なぜ人はそういった不思議なものに惹かれるのか、なぜ様々な感情を抱くのかと解説されています。一章は『水』『天』「地』と大きく棲み分けによって展示をし、2章は「音」「視覚」「知識」「創作」をテーマに、音や文献を使って展示され、創作方面での展開も展示をしています。

人は「あり得ない」現象、モノに出会った時、驚き、おびえ、不思議を感じる。

ということで、呪術や怪異には生きる人々の願いや恐れが現れているのだと思います。かつては現代よりもありまいなものが多くそういった”異形”といわれるものが存在しやすかった。全てが明るみに出ていう現代において、そのものたちはどこへ消えたのか…同じ名前の生物でも地域によりここまで違うのか、というのも見どころの一つですね。それぞれのテーマに合わせてわかりやすく構成されているのでとても見やすいものでした。地域性や、色合い、造形と様々な角度から楽しめる展示です。

 

 

個人的には・・・

私はもともと特殊造形をかじっていたので所謂キメラと言われる獣たちに興味が惹かれました。

もちろん本物であったらなお楽しいなと思いながらも、これは誰がどのようにして作ったのだろう、当時の技術で何を応用したのだろうと、考えるのも楽しくて、深めていくともしかしたら不謹慎な事実もあるのかもしれませんが少し調べてみたいと思います。

和洋を問わず魔女の薬草といわれるものの材料にもこういった幻獣たちの一部が用いられたものは不老不死や空を飛ぶ薬、呪いをかける薬などの色んな憶測を呼び、人々が求めたものでした。そういった逸話がどのようにして生まれたのか、実際は何を使っていたのか・・・。こういうどうしようもないことを考えているのが私好きだったな、と初心に帰るというのか懐かしい気持ちになりました。

 

展示は1126日まで。

特別展「驚異と怪異――想像界の生きものたち」|展示概要 | 国立民族学博物館