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ホラーナイト〜ブラッドレジェンド『現代を生きるヴァンパイアとは?』【ネタバレと感想】※追記あり

 

美しくも恐ろしい、
ヴァンパイアの住処へ

人の生き血を求めさまよう、伝説のヴァンパイアは実在した。
ヴァンパイアの住処で目撃するのは、世にも恐ろしい事実…。
あなたの首元へ、壮絶な美しさをまとった恐怖が、しのび寄る。  (公式サイトより)

 

story

シネマ4-Dにて。

導入とし世界のヴァンパイア伝説とその中でも有名なエリザベート・バートリの紹介から始まる。

 

<以下Wikiより抜粋>

ハンガリー王国の貴族。

史上名高い連続殺人者とされ、吸血鬼伝説のモデルともなった。

「血の伯爵夫人」という異名を持ち「カーミラ」のモデル。

数百人の少女を拷問、惨殺したと言われる 。(ちなみにその真偽も現在は疑問視されているようであるが・・・)現在も子孫が生きている。

 

曰く、吸血鬼は実際に存在する。

吸血行為は今でも行われているが生きて帰ったものがいないため写真や映像などが残っていない。

 

という前置きから本編へ・・・

スマホの録画画面として映し出された、ハンガリーへ旅行中の大学生位の女の子二人組。そのうちの一人(便宜上A)が美術館へ行こうと言い出すがもう一人(便宜上B)は全くと言っていいほど乗り気でない。この段階からすでに雲行きは怪しい…。

 

半ば押し切るような形で過疎地(森の中?)にある古びた洋館へと迷い込む。

Bは未だ乗り気ではなく、入ることを最後まで渋っている。

帰ろうと言うBとAの前に子供が立ってる。誘われるままに玄関(?)へ行くと、今度は青年が立っている。少年も青年も始終無言である。

案内されるまま室内へ入ると、中世頃の物とおぼしきの道具や本があり、ほこりを被り蜘蛛の巣がはっていた。廊下には大きな鏡がありここに前を歩く青年の姿は映っていない。

奥まった突き当たりの部屋にたどりつくと、そこにはエリザベートバートリの肖像画があり、鏡台(ここに青年の姿は映り込んでいる)、化粧道具のようなもの『鉄の処女』が置いてある。ここあたりの出来事の順番の記憶がやや曖昧になっているけど、Aは自身の手や床やアイアンメイデンの針に血がついている幻覚を見る。Bは気分が悪いので外の空気を吸ってくる、と部屋から出て行った。

Bの叫び声がして、探しに行くと床に倒れるBに襲い掛かるように少年が被さっており、血を吸われている。

Aは恐怖で逃げようとするが背後には青年が。

走って逃げるも全ての部屋に鍵が閉まっていて、最後たどり着いたのは棺桶のある部屋。ドアを閉めるも、前方に立つ青年。

そこからまた逃げるとアイアンメイデンのある部屋へ。アイアンメイデンのドアがパタパタしてる。ここのあたりでBに名前を呼ばれ、Aが安心して振り返ると目が赤くなったBが立っている。

そこでスマホを落としたらしくカメラが暗転する。

(もしかしたら、アイアンメイデンの部屋から逃げたら棺桶の部屋だったかも)

 

 

ここからキャストによるシアター内での演出。

ホールにAと青年役のキャストが現れ、逃げるAと追う青年。最終的に首筋を噛まれたところで暗転。(血しぶき飛ぶ。濡れる)

スクリーンにアイアンメイデンが映り、アイアンメイデンのドアが閉じて血が流れ画面が血に染まるところエンド。(ここでもう一度血しぶき。濡れる)

 ここから感想。

 

・AとBは建物は同じものが見えていたのか?本来の目的地は道をまちがえたのか、そもそもここへ来る予定だったのか。

・なぜ廊下の鏡には写っていないのに鏡台の鏡にはうつったのか

・Bは絶命してるのか 、吸血鬼になったのか。それともまだ人間の意識は混在しているのか?それとも死んで操られているのか。そもそも幻か。

・処女かどうかも怪しい。(久々の餌であまり余裕がなかったのかな。)

・最後は血を吸ってからアイアンメイデン入れたのか?なんかいまいち腑に落ちない。盛り込みすぎてる感…。Aは餌でBは仲間にしたの?いいんだけどね…。

 ・私の記憶は先に気分が悪くなってて出ていったのはBだったけど、他の方のネタバレ見てたらAて書いてる人がいてもう一回確かめるしかないのかなぁ…

 

ここでの世界線のヴァンパイア設定はわからないけど、個人的には少年のほうが「親」というか、血統が濃くて吸われた人も吸血鬼になればよき。青年のほうは感染力はなさそう。あるいは青年はまだ完全に吸血鬼にはなってないとか。

 イメージ的にヴァンパイアって不老不死なわけで、そのために吸血しているとしたら種の保存として性交渉での繁殖力なさそうだし、人間と交わってできた子ならまだしも、「子孫は今も生きている」ていう概念に???ていう感じである。

吸血鬼じゃないなら、まぁ「吸血行為をこのむ人間」として、普通に寿命があるからわからないではないけど。陽の光の中に出てきていたのはよしとしても、じゃあ霊障についてとわざわざ棺桶で寝なくても良くない?って。よく漫画にありがちな血が薄くなってるヴァンパイア、とかヴァンパイアごっこしてる人間感ある。

 

快楽を与えたほうが、より味が美味しくなる説も聞いたことあるけど、でもまあこれは好みの問題かもしれないので恐怖に陥っているほうが好みの味というならまあそうなのかなとおもえなくもない。絶対逃さない自信があるか、余程余裕がない状況でないと、今回の方法はハイリスクだと思うので、お茶を出して油断させるとかハニトラのほうが効率良さそうに思えてしまうかなあ。

 

吸血行為の意味を考える血と一緒に精気を吸ってる説あるから生きてない気はするんだけど、個人的にはBはまだ人間と吸血鬼の意識が混在してたらいいな、と思ってます。

Bは吸血鬼として生きていたとしても、Aはカメラを落としたわけだしあの演出なら確実に亡き人なので撮った映像がライブ配信でない限り世に出ることはないと思ってしまう。未来に屋敷に入って見つけた未来人がスマートフォンなるものを発見し、解析したら出てくるかもしれないけど。

 

仮に映像が世に出るとしたら、Bは実はがかろうじて生きてて逃れたか、青年か少年が配信したか、たまたま不在中に誰かが迷い込んでスマホだけ持ち帰ったか。

どれも無理では?

Aはどう考えても館に招かれてたし、Bは嫌がっていたので、個人的には見えてる世界が違って、Aは夢現のまま死亡、Bはその様子を恐怖に感じながら命からがらスマホとともに生還が良きだなあ。更に欲を言うなら忘れてて数年後にまた迷い込めばよい。もしくはBはすでに生還していて、Aを恐怖に落とすための全てが幻…って考えるとゾッとする。

 

 

流石に実写の映像でアイアンメイデンに入らなくてよかったなって…トラウマになる。でも、映像からキャストの演技に変わって役者の雰囲気が変わってしまってちょっと冷静になってしまった。映像と実写を混ぜた展開自体はまぁいつものパターンと言えるし、椅子が動く、霧が出る。もわかっていればこそ心の準備ができますが、初めての人は予想できないのでかなり怖そうですよね。

わかっていても想像してたよりはずっと怖かったし、方向性が思ってた方向と違ったのでドキドキしました。

ある意味ショック映像なので、私はそこまでホラー映画見たことないのでなんともわからないですけど、あんまり後味は良くないらしいですね。本とかではわりとありそうな展開ですが。

私感ですがアイアンメイデンあるとボケてくる気がする・・・恐怖指数は上がるんだけども。盛り込みすぎた感じがしてしまって…。吸血鬼の伝説と、今の吸血鬼の話のどっちかで吸うか閉じ込めるかのどっちかでよかったのでは。

 

テレビの心霊番組見れない人にはおすすめできないてって書いてある意見も見ましたが、私は全然TVは全然、見れないけどこれはまぁ平気だったので、やっぱり好みの傾向によるのかなぁ…呪い系は苦手だけどモンスター系は割とまだ大丈夫なので。(ただしエリア51とチャッキーは心が死んだけど)

スプラッタ系は苦手ですが、中世の魔女裁判の歴史とか調べていたりしたこともあり割と耐性があったのかな…

 

そしてやはり記憶力が良くないのでちょっとしんどいです。思い出して書いてみたけど結構うろ覚えがすぎる…

 

 

 

おまけ。薔薇園感想〜

薔薇園のクリーチャーは死神と従者っぽいけど墓守なのかな…静かにそこにいるのが素敵すぎた。

たゆたうような感じで人間とは世界線住み分けている。違う時間で生きている。見えない人には見えなさそう。墓を荒らした容赦はしなさそう…。

墓守(?)には女性と男性がいるようだけど、人間でもよいし、違うくてもよいなぁ。マスクしてて目だけ出てるので人間で彼岸と此岸を繋いでる人なのかなとか。

 

あそこの墓地は夜には〇〇を見たとか、夜には出る的な噂がありそうな雰囲気。うっかり見てしまっても決して目を合わせてはいけないよ。って近所に住んでる子供に言いたい。

でも実際迷い込んだらそっと安全なところまで導いてくれそうな優しさとか、憂いがありました。

▶︎追記

別日に行くとパークサイドグリルのレストランから出てきている奥様や使用人にも出会えました。

レストランの方に行ってないからそこの物語はわからないけれど、顔を火傷した使用人は死んでも熱さに苦しみ、首をつって死んだ、もしくは絞殺された(と思われる)メイド。彼らに案内された先には奥様がご挨拶に来ていて奥様も毒か火傷かを追っている様で顔は隠されていたけど一部のゲストには見せていました。

特になにかがあるわけではないけど、美しくて悲しい世界でした。お墓とお屋敷の庭もつながっている様で別の世界線なのかな・・・

 

そういう意味では境界線の近くなったハロウィン!って感じでした。

墓守の男性が女の子と見つめ合っていたから、そっから交わらない恋愛譚が生まれたらいいなぁと、密かに思ってました。

 

 

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